Wednesday, July 22, 2015

ミャンマー現地調査 5日目 バゴー川下流域調査

ミンガラバー、ヨネシンです。
長らく滞っておりましたが再開していきます。
写真多めでいきますよ~

5日目

午前中はバゴー中心部から近い、洪水常襲地帯を歩きます。
ほぼ毎年、バゴーは洪水の被害を受けます。最近では2011年のものの被害が大きく、9.6mも浸水したとか。




基本的に高床式住居です。一階部分にボートが準備してあったりなかったり。
この地域は比較的豊かでない人が住んでいるようですが、まさに災害と貧困の負のスパイラル関係が垣間見えます。
なんとなく地面が湿っているような印象を受けます。


ID(灌漑局)の職員の方の説明を熱心に聴いています。

お寺のお坊さんにも色々聞きました。災害時には行政だけでなく、寺院が避難場所や物資を提供したりといった役割をもっているようです。
ミャンマーには信心深い人が多いので寄付金が潤沢にあるのでしょう。
まさに現地調査という感じで面白いです。





最後に、我々のほうからもささやかな寄付をさせていただきました。

続いて、ID内務省総務局(GAD)のオフィスへ。オフィスといっても木造の小屋といった趣です。




過去の災害のデータなどを紙媒体で保管してありました。少し前の日本でもそうであったと言いますから、ここも数年後にはすっかり電子化されているのでしょうか。。。




警報を知らせるのに使う拡声器。まさに骨董品です。

続きまして、ITC (Irrigation Technology Center)へ。
灌漑技術センターとでも訳しましょうか。





ご覧ください!
この調査で訪れた中でも、洗練された感じの施設でした。
と思ったら、日本の援助で作られたもののようです。トイレも綺麗でした。(重要)


地盤工学系の実験設備や、



水理模型のようなものも。マリオのコースみたいですが、立派なものです。
なんとなく我々が学んでいる社会基盤学科にありそうなものが多かったです。




最後に集合写真。Kムラ先輩、腹痛のため間に合わず(笑)


さてさて、本日もボートに乗っていきます。
さらに下流のヤンゴン方面に下っていきます。


絶妙なツアーアレンジメントがされております。


YTUの先生方。みなさん親切です!

途中スコールが降りました。非常に激しく降りますが、その分気温も下がります。
長く降る日本の雨よりも案外快適かもしれないです。


若干景色に見飽きた感もありますが、河川工事の跡などを見学して有意義でした。
バゴー川は蛇行が激しく、土壌浸食の問題が深刻になっています。

目的地はKawa(カワ)という村でした。
川岸に着くなり、村人がぞろぞろ集まってきました。

「どこぞの馬の骨や、わしの村やぞ!」
ジロジロ見られ、あまり居心地よくはありません(笑)





最後にお世話になった人々とお別れです。日本からのお土産を差し上げました。
川崎先生曰く、ミャンマーは日本にも劣らないお土産文化だそうです。


この日はヤンゴンへバスで戻って、シーフードレストランでの夕食をもって終了。
このとき食べたロブスター、シャコなどが命取りになるとは夢にも思いませんでした・・・・・・。


つづく




Thursday, July 9, 2015

ミャンマー現地調査 4日目 バゴー川中流域

7月1日

4日目になりました。この日は今回の調査のメインディッシュといっても過言ではない、バゴー川の調査に行きます。
我々日本人チームとYTUの学生、教員を交えた20人超の編成です!


観光バスを貸しきっていくのですが、すっかり修学旅行気分です。
ちなみに、ミャンマーで走ってるバスのほとんどが日本製の中古です。



途中、おもしろい一枚が撮れました。

最初の目的地は、Zaung Tu Weir (ザウントゥ堰)。


バゴー川中流域に位置しており、ここで川を堰きとめ、運河に水を回しているようです。



付属施設で現地の灌漑局の方が地図を使って説明してくれます。


河川研+海岸研のメンバーで一枚。



続いて、近くの貯水池を見学。写真中の塔で水位を計測しているそうです。


水門気象観測所も設置してありました。雨量などのデータを自動的に記録しているそうです。
このような施設はバゴー川流域にも数箇所あるらしいですが、今後は観測地点間のネットワーク構築を進めて生きたい、とのことでした。


こちらでも灌漑局の方が案内してくれました。この男性は三重大学で修士・博士を修めたそうです。


さて、お待ちかねのクルーズです。ライフジャケットを着て船着場に降ります。


こういう船やバスのアレンジもYTUの人たちがしてくださったそうです。感謝。


2艇で行くのですが、日本人とミャンマー人で綺麗に分かれてしまいました。


のどかな田園風景の中をバゴー川は蛇行して流れていきます。
時間がゆっくり過ぎていきます。



今回ご一緒させていただいた、小高さん。なんとタイに6年間住んでいた経験があるそうです!


ところどころで河岸の侵食が目立っていました。土砂流出、土地現象をふせぐために、蛇行部分のカーブを緩やかにする工事がなされたそうです。

バゴーはミャンマーでも有数の稲作地帯。洪水が頻発する地域でもありますが、洪水によって肥沃な土砂が供給されてきた結果でもあるのでしょう。



市街地に近づいてくるとゴミが目立つようになりました。



市街地中心部で船を降り、一同で寺に行きました。割と有名な、シュエターリャウンパヤー。


巨大な寝仏がいました。ご利益ありそうですね。


ここで集合写真。昼間は短パン、ジーンズなどを履いていた彼女たちも民族衣装に着替え、熱心にお祈りをしていました。
どういうわけかミャンマーの大学では女性がほとんどです。



夕食は、日本人チーム、YTU、灌漑局と共にしました。
ミャンマーの女性は全くといっていいほど飲酒しません。


この日もおいしくミャンマービールをいただきました。


けっこうストイックに飲んだので、この通りムラ先輩も出来上がってます。





明日は、バゴー市内の集落を訪れたあと、バゴー川をさらに下っていきます!


文 ヨネシン

Wednesday, July 8, 2015

ミャンマー現地調査 3日目 ヤンゴン川

6月30日

さて、3日目。今日はヤンゴン川の調査に出かけます。
ヤンゴン川はヤンゴン市のすぐ南側を流れる大きな川です。
イメージとしては、大阪の淀川、東京の荒川という感じでしょうか。



集合は朝6:00。ミャンマーの朝は早い。港までタクシーで行きます。


天候は雨。ミャンマーも雨季で、時たま激しいスコールが降ります。


おお!こんな立派な船に乗れるのか!!と思いきや・・・




隣の船でした笑 それでもそこそこの大きさですが。


出発前に川崎グループで集合写真。平均身長が異常に高いです。笑
ちなみに、もう一人の4年生は部活で忙しく、今回は調査に同行できませんでした。

本日のツアーはミャンマー海事大学(MMU)の教員、学生の方々と共に行きます。



ヤンゴン川を東に下っていきます。水はメコン川、チャオプラヤ川などと同じように茶色く濁っています。


潮位計が設置してありました。海からの距離も近いので潮汐の影響をかなり受けるようです。



行きかう大型船は、中国、ベトナム、シンガポールなど様々な国から来ています。ほどなくして早めの昼食です。


海岸研の下園先生、田島先生も今回は一緒です。お二人ともタフで頼もしいです。


コーラとインド風の炊き込みご飯弁当(ビリヤニ?)、大きなチキンが入っていて美味しかったです。


MMUの先生から解説を受けながら。もちろん全て英語で意思疎通しています。


少しお疲れでしょうか笑 GPSの位置情報をiPadに記録されていました。


ゴミ山。川をゴミ捨て場とするのは各国共通のものなのでしょうか。
まだまだ環境や水質を保全する意識は無いように思えます。


私と同い年の学生とfacebookを交換しました笑 今度からオランダに行くそうです。
              

けっこう学生がいたのでしっかり交流しました!同い年ですがかなり若く見えます笑


途中に現在建設中のティラワ工業団地の前を通りました。
日本をはじめ各国の企業が進出していくと思われます。
ヤンゴン港の機能は将来的にはこちらに移転するらしいです。


長時間のクルーズを終えて、船着き場に戻りました。


これで今日の用事は終わったので、夕食まで自由行動です。
私達はヤンゴンで最も有名なパゴダ、シュエダゴンパヤーに行くことにしました。

そのまえにちょっと休憩で、軽く麺を食べました。



魚介が効いたスープが体にしみました。今回の調査でも屈指の美味しさです。


ムラ先輩もすっかり観光モードでウマの置物なんかを買ってました。

つづいてシュエダゴンパヤー。


ミャンマーの寺、仏像は基本的に金ぴか! LEDライトのつけられた仏像がいるくらいです笑
今の時期、観光客も少なくのんびりしています。

あとは、寺の前のマーケット等をぷらぷらと。



結構強烈なにおいが漂ってましたが、これぞアジアという感じで良いです笑


このあと、ホテルに戻って、田島先生のお知り合いのミャンマー人なども交えて夕食でした。
この日もミャンマービールが進み、盛り上がりました。3日目は以上です。