先日,12/4~15にアメリカに出張し,サンフランシスコで開催されたAGU2019などに参加してきましたので,そのときの様子や感想を日記形式で記したいと思います.
出発前
AGUという学会があることを知ったのは,今年の初め,ミャンマーでの移動中の車内だったと記憶しています.そこで川崎先生から卒論の内容を磨き上げれば発表できるチャンスをいただけると聞き,海外の学会での発表を研究室に入った時からの目標としていたこともあり,嬉しい反面どのくらいのレベルが要求されているのかなどの不安もありました.
その後夏休みをはさみ,モチベーションが下がってしまう時期もありましたが,HHI(Harvard Humanitarian Initiative)で発表する機会(後述)も与えられたことで11月後半は大学にこもりながら準備を進めてきました.
出発前のポスターづくり |
1日目~5日目(12/4~8) @Boston
今回のアメリカ出張は,前半にボストンで川崎先生の研究室訪問やHHIでのセミナーを行い,後半にサンフランシスコでAGUに参加するというスケジュールでした.
1日目に移動した後,2日目はハーバード大学の構内を川崎先生に案内していただきました.ハーバード大学はボストン市郊外のとても落ち着いた雰囲気のところにあり,街全体が大学構内のような感じさえ受けました(実際に大学の建物は散らばっていて,また大学周辺にはお土産屋がたくさんあります.街中でもeduroamが飛んでいます!).案内を受けるなかで強く印象付けられたのは,私立大学ということもあって寄付によって建てられた建物が多いということ,そしてその建物の質がとてもよいことです.具体的には顧問スペースの数の多さ,セミナールームの数の多さ,椅子や机の豪華さ,コーヒーメーカーなどのアメニティの充実度など数え上げたらきりがありません.また最近ではリモート作業ではなく大学に足を運んでもらうための仕掛けの一つとして,キッチンなども充実させているようです.
ハーバード大学構内を歩く |
ハーバード大学構内のキッチン.IKEAのモデルルームのよう |
とにかく,ハーバード大学の研究者の前で発表を行い,セミナーを行ったという経験は一生の思い出になりました.
HHIでの発表の様子.差し入れのお菓子やコーヒーで机が埋まっています. |
6日目~10日目(12/9~13) @San Francisco
アメリカ大陸の東端から西端に移り,後半はサンフランシスコで行われたAGU2019に参加しました.聞くところによると数万人以上の参加者がいて,自然科学分野では世界最大の学会だそうです.会場のコンベンションセンターであるMoscone Centerは改装されて新しく機能性に優れていました.
私は12/12,4日目の朝にポスター発表をしました.内容は多目的ダムと発電ダムを持つ流域での洪水時操作の最適化,という題で,Water Energy Nexusセクションに振り分けられていました.ポスター発表では同じセクションの発表者や,隣接セクションのOral Convenerのお偉いさんからも質問を受け,説明の真意が伝わったかどうかは不明ですが何とか対応することができました.
私の研究周りに関する全体的な感想は,水力発電(水エネルギー問題)では気候変動を考慮してマクロに分析している研究が多いということ,また一流域での分配モデルを作成する研究群では各ステークホルダー間の影響を整理するという研究が多く,(Oralでは結果や詳細なモデルの条件より世界観の紹介に重きを置いて発表していることもあったでしょうけど...)具体的にどのように最適化を行っているかという部分はあまり見えませんでした.ただ自分の周りの研究者がどのようなレベルでどのようなアプローチで研究しているかが分かったので,帰って論文を漁ってみようと思います.
研究まわり以外での全体的な感想としては,AGUではポスター数やオーラルセッションの数があまりにも多く,自分の研究に近い発表を探すことがそもそも難しいため,タイトルだけではなく詳細な部分まで予習してから見に行かないとハズレが多いなという印象を一番受けました.事前にプログラムを見て入念に計画を立てればよかったのですが,ほとんど当日朝に計画していた今回は効率の悪い回り方をしてしまったのかなという反省があります.学会慣れが必要ですね...
ポスターの説明をする |
SF発の人気バーガー,Super Duper |
今回の参加メンバーと先生 |
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