こんにちは。B4の中村です。11月11日〜17日にかけて、川崎先生、M2のLeonさんと、タイのアユタヤで世帯訪問調査を実施しました。洪水常襲地帯において貧困と教育、心理的影響などの関係性を理解するために約20の世帯に訪問しましたが、どの世帯でも私たちの調査に真剣に協力してくださり、人々の温かさを実感しました。
私にとっては初の海外&現地調査であったため、洪水常襲地帯とそこに住む人々の生活を初めて直接目にすることによって、自分が取り組んでいる研究への解像度が上がりました。特に印象に残った写真などを紹介していきたいと思います。
上の写真のように、外壁の色が変わっている家がいくつかありますが、これは過去に洪水が到達した高さを表しています。高床にして洪水対策をしても、そのさらに上を洪水が襲い浸水してしまっていることがよくわかります。
また、この写真からは川の両岸で洪水に対する脆弱性が大きく異なることがわかります。向こう側に見えるコンクリート壁は過去の洪水被害がきっかけに作られ、その先に広がる学校や商店などが集まる重要な地域を守っています。しかし、その壁が建設された影響で、雨季の河川増水の影響が全て手前側の住居などに来てしまっています。行政の治水計画の良し悪しを考えさせられる興味深い写真です。
このような貴重な機会をくださった川崎先生はじめ、今回の調査に関わってくださった全ての方々への感謝の言葉で締めくくらせていただきます。
ありがとうございました(ขอบคุณมากครับ)!
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