B4の中村です。前回に引き続き、タイ現地調査のブログを書かせていただきます。今回は、生活力の低い私が初めての海外でやらかしてしまった失敗を中心にまとめることで、今後初めて海外に行かれる方、そして何より自分への戒めとなる投稿にしていこうと考えております(レベルの低い失敗も多いですがご容赦ください)。
事前準備
見知らぬ土地に行くときには事前準備が大切です。特に海外の場合は、日本国内では当たり前とされていることが通用しない場合もあります。
まず、渡航先の気象情報を調べると良いです。日本は今冬の初めで気温も10℃前後ですが、タイは赤道の近くに位置しているため、この時期でも30℃近くありました。私は日本の感覚で長袖の着替えを複数持って行き、荷物を無駄に増やしてしまいました。国や時期によってはさらに極端な気温であったり、あるいは雨季に入っている場合などもあるため、事前の調査を忘れないようにしましょう。
次に宿泊する宿のアメニティも調べておくと良いです。日本の宿で標準的に用意されているものが世界各地の宿で必ずしも用意されているとは限りません。今回宿泊した宿では、歯ブラシやカミソリなどが置いてありませんでした。また、洗濯は1着ごとにお金がかかるシステムになっており、多めに着替えを持ってきていなければ出費がかなり増えてしまうところでした。
まとめ
・渡航先の気象情報は事前に調べよう
・宿のアメニティを確認し、必要なものは揃えておこう
健康面
海外で体調を崩すと悲惨なことになるのは想像に難くないでしょう。異国での医療サービスは言語、費用などの問題がつきまといますし、精神的に不安にもなります。何より、貴重な海外での時間を無駄にしてしまうことになります。かく言う私も、今回の渡航先で体調を崩してしまい苦しい思いをしました。
体調不良の原因は多岐に渡りますが、海外において特に注意して欲しいのは食事です。海外では、自国ではなかなか見られないその国ならではの料理を楽しむことができますが、慣れない食事に体が拒否反応を示してしまうこともあります。タイに関して言うと、甘さや辛さなどの味付けが日本よりも激しく、特に辛さに関しては「普通」か「辛め」かで「普通」を選択しても日本人にとってはかなり辛いです。それが美味しさの元ではあるのですが、私の体はそれに耐えることができず、嘔吐や下痢などの症状で現地調査を一日離脱することとなってしまいました。その上胃腸薬などを持ってきていなかったため、調査チームの皆さんに薬を買ってきてもらう手間をとらせてしまいました(その節はありがとうございました)。ここ数年の体調不良の中でもトップクラスに辛かったので、皆さんも気をつけましょう。
まとめ
・食事に気をつけよう(慣れた食事を挟むようにすると良いかも)
・薬はできるだけ色々持っていこう
空港での所作
皆さんは空港をよく利用しますか?私は国内線の利用ですらここ一年の間に初めて経験したような初心者なのですが、そうでなくとも飛行機の利用の際には注意すべきことがあるので、(主に自分向けに)書き留めておきます。
まず、時間に余裕を持った行動は言わずもがな大切です。飛行機は座席を予約する都合上、電車のように「次に乗ればいいや」というわけにはいきません。フライトの時刻から逆算し、移動や保安検査、必要ならばお土産を買う時間など全ての空港内での行動を考慮してタイムマネジメントする必要があります。今回私は帰りのフライト前日に、当日のタイムスケジュールの確認を怠り、全体の計画を数十分遅らせてしまう遅刻をしてしまいました。最悪の場合はフライトに間に合わず多額の飛行機代が発生してしまう可能性もあった案件なので、深く反省し次回以降に生かしていきたいと思います。
また、保安検査も油断していると危ないです。今回私は、行きの保安検査で、持ち込み荷物の中になぜか入れていた消臭スプレーを没収されてしまいました。この反省を活かし、帰りの保安検査では引っかからないように気をつけていましたが、お土産に空港で買ったマンゴースティッキーライス(マンゴーとご飯を一緒に食べるタイの料理)が植物検疫に引っかかり、またも没収されてしまいました。個人的には「空港に持ち込めないものを空港のお土産品として売るな!」とツッコみたくなりましたが、ルールはルールなので、お金を無駄にしたくなければ、持ち込めるもの持ち込めないものをしっかり調べておくようにしましょう。
まとめ
・時間に余裕を持って行動しよう(報連相をしっかり!)
・保安検査に引っかからないように対策しよう
最後になりますが、多くの人にとって人生でそう多くない海外経験を良い思い出にするために、皆さんも手間を惜しまず、しっかりと事前の準備をするようにしましょう。B4の中村でした。
Tuesday, November 21, 2023
Monday, November 20, 2023
タイ現地調査(1)
こんにちは。B4の中村です。11月11日〜17日にかけて、川崎先生、M2のLeonさんと、タイのアユタヤで世帯訪問調査を実施しました。洪水常襲地帯において貧困と教育、心理的影響などの関係性を理解するために約20の世帯に訪問しましたが、どの世帯でも私たちの調査に真剣に協力してくださり、人々の温かさを実感しました。
私にとっては初の海外&現地調査であったため、洪水常襲地帯とそこに住む人々の生活を初めて直接目にすることによって、自分が取り組んでいる研究への解像度が上がりました。特に印象に残った写真などを紹介していきたいと思います。
上の写真のように、外壁の色が変わっている家がいくつかありますが、これは過去に洪水が到達した高さを表しています。高床にして洪水対策をしても、そのさらに上を洪水が襲い浸水してしまっていることがよくわかります。
また、この写真からは川の両岸で洪水に対する脆弱性が大きく異なることがわかります。向こう側に見えるコンクリート壁は過去の洪水被害がきっかけに作られ、その先に広がる学校や商店などが集まる重要な地域を守っています。しかし、その壁が建設された影響で、雨季の河川増水の影響が全て手前側の住居などに来てしまっています。行政の治水計画の良し悪しを考えさせられる興味深い写真です。
このような貴重な機会をくださった川崎先生はじめ、今回の調査に関わってくださった全ての方々への感謝の言葉で締めくくらせていただきます。
ありがとうございました(ขอบคุณมากครับ)!