Tuesday, October 11, 2016

少人数セミナー ミャンマー3日目(9/24)

今日は、ミャンマー研修3日目!(9月24日)ということで
工学部社会基盤学科3年三浦健がお届けします。

バゴーからタナピンを通過し、南東部の農村地帯にあるアレワァ村に向かいます。
位置関係はこんな感じです。

図1:バゴーからアレワァ村までのルート(灰色)

早速村長さんにご挨拶。ついでに色々とお話を聞くことができました!
机の奥に座っているのが現村長さんです。
その後ろには村民の方が座っています。この後村民同士の話し合いがあるようです。
図2:村長さんにインタビュー

村はこんな感じでした!
図3:村の入り口付近の様子(道が広い)

図4:村の入り口からさらに奥まったところ
(水が張っていて道も狭い)

アレワァ村はバゴー川とシッタン側に挟まれている洪水地帯に位置していて、洪水時の高さは1997年には1~2mほどになったとのこと。洪水発生時には畑と村の全戸建てが浸水し、浸水期間は1か月ほどになるため雨季には畑を耕すことが難しいそうです。

図5:調査の様子

これは、食糧の貯蔵庫のようです。
高床式で洪水時の対策や獣害にも備えているのでしょうか。
村民3558人の中で夏には100戸のうち10戸の割合で収穫物を保管しているようです。
来年に向けて貯蔵をしている人は少数派のようですね。
図6:穀物の貯蔵庫

びっくりすることにアンテナを張ってるところもありました!
ここにも電波は届いているのですね!
2015年に電線から電気が利用でき始めたとのことで、
テレビやラジオが日々の楽しみになっているようです。
図7:アンテナがある家を発見!?

こちらは共同の貯水池のようです。近所の人はこんな感じで雨水をためて生活用水として使っているのですね。
水をすくって沈殿させたものを直接飲み水として使っているようです。
純水の寄付のあるほど乾季には深刻な水不足になるところもあり、
地下水の湧水もほとんどないので、全部で13個の貯水池に雨季にできるだけ多くの水を貯めているようです。

図8:貯水池の水を利用するおじいさん

こんな風に豚などの家畜も放し飼いされています。
人によっては、農業以外にも家畜の飼育をしているんですね。
豚以外にも、魚やえび、カモの養殖としてビジネスを行う人が増え、最近土地単価が上昇しているそうです。家畜の飼育は農業を営む以上に多くの利益がでるみたいですね。

図9:放し飼いされている豚

なんとこんな立派な鉄格子があるお家もありました!
かなり裕福な人なのかもしれません。
奥にある家も漆喰で綺麗に塗られていますし、非常に現代的な造りに見えます。

図10:鉄格子付きの立派な家
(周囲が農村だけに、ちょっと違和感あるなぁ)

もう少し奥にまで来ると、雨期の終わりなので、かなり水が張っていました。
右に見えるのはお寺のようですね。
左手の木造りのボートにモーターを付けたもので移動しているようです。
水が張っているこのような場所には車が入れないし人の移動も不自由なので、
道路の整備が必要だと言っていました。

実は交通のしやすさは地価の差にも表れていて、村の玄関口の
主要道路の近くでは4050Lks/1acre20Lks/1feet)の一方で、
奥まったところでは25-30Lks/acre(7Lks/feet)と半分ほどになるようです。

図11:奥まったところの光景
(右側でサッカーを楽しんでいる少年に遭遇!)
これは道の傍で浸食が起きている場所です。
度重なる降雨で土造りの道も削れてしまったのですね。
横にある木は何とか浸食を和らげようと置かれたものとのことです。

図12:土壌浸食の様子
(道路は整備しないと簡単に壊れてしまいますね。。)
これは学校です。ほかの村からも子供はやってくるとのこと!
先生や教材も十分ある、とのことでした。どれだけ本当なのかな?笑
洪水中は学校が閉鎖することもあるようです。

また、学校はあるようですが、病院がなく病気の時には北部のタナピンやバゴー、6mile南に離れたオンネ村までバスやモーターバイク、緊急時には救急車で向かわなければいけないそうです。

図13:村の学校

村の多くの人はまだこのような木造の家に住んでいます。
中に入れば家具もあり、中々快適なようにも見えます。

図14:村の家々

ソーラーパネルが置いてありました!
何とか電気を利用としているのかもしれません。
電気の発送電が不安定なので、一日に何回か電線からの電気は途切れてしまうそう。
夜でも明るいのはヤンゴンなどの大都市付近くらいとか。
図15:ソーラーパネルを発見!?


現地の子供ですね!
他にも川遊びしている子供の笑い声がどこからか聞こえてきてとても微笑ましい光景でした!
図16:水遊びする子供たち

やっとお昼御飯です!
豚や牛、魚などいろんな種類のたんぱく源がありましたが、
なんと下から2番目のはネズミだそうです。(見た目ではあまりわかりませんでした)
人生初のネズミの試食に挑戦!、と意気込んで食べてみましたが、
予想と違って臭みもないし肉もちゃんとついてるしと意外とおいしかったです!
調理方法が良いのかもしれません。

図17:昼食
(右から二つ目はネズミでした!)

さてアレワァ村とはもうお別れです。

僕らは南側からヤンゴンに向かいます。


図18:ヤンゴンまでのルート(灰色)

こちらは少し南側の風景。見渡す限りの耕作地ですね。
アレワァ村でも害虫駆除や、肥料や機器の整備にかかる費用が大変と言っていました。
カモの飼育による害虫駆除や、機械を使用した大規模な農業など、
収穫を増やすために苦労しながらも様々な工夫をしているのですね。

ちなみにこちらが農民の年間仕事スケジュールです。
<年間スケジュール>
114月 乾季 小規模漁業、農業
610月 雨季
 67月 小規模な漁業や家畜の飼育、養殖。工場への出稼ぎ。
910月 収穫後雑草取りを行う

図19:道中の農地
(かなり集約的な農業を営んでいるように見えます。)




また、こんな感じの大型バスも通り抜けています。
日本の中古車が走行してたりして、ちょっと変な気分でした。

ぎっしりと人が乗っていて、バスの需要は高いようです。
図20:ヤンゴン方面へと向かう大型バス

こんな感じで荷台を改造したような車もよく走っていて、

人が乗っていました!こちらも乗り合いタクシーなのかもしれません。
図21:乗り合いタクシー?

こちちはヤンゴン市内の踏切です。周遊鉄道がヤンゴン市内には通っていて、
今後ネーピードー方面にも整備をしていくようです。
図22:ヤンゴン市内の踏切
(市内には環状鉄道が走っていますが、振動が激しいようです。)

ヤンゴン付近になると立派な家が増えてきました!
あまり洪水もないのか、高床になっていませんね。
図23:ヤンゴン近くの家


これはヤンゴン川ですね。とっても大きいです。。。

図24:ヤンゴン川
(でかーい!)



川の両岸ともヤンゴン市内の様子です。
建物が密集していて郊外の田園風景とは大きく違いますね。
以下ヤンゴン市内の様子を少しだけ紹介します。

図25:ヤンゴン市内の様子
(めっちゃ建物が密集してますね、、)

こんな西欧的な建物もホテル近くにありました。
図26:西洋風の建築
(イギリス植民地時代の様式を真似てるのでしょうか?)


シュエダゴンパゴダという大規模なお寺に行くことができました!
何十メートルもある仏塔が空に映えています。
とても壮大な建築です。
現地の人も熱心に祈っている方がいて、仏教が厚く信仰されているのをまじかで見ることができました。
仏教の他にも多くの人が土俗精霊信仰の“ナット”(僕にはそう聞こえました)というのも信仰しているそうです。
図27:シュエダゴン・パゴダ
また公園もいくつか整備がされています。
道路は車で混雑していて排ガス臭いですが、ここはとても気持ちの良い場所です。
図28:近くの公園


ここは現地のコンビニです!
あまり見かけることはなかったのですが、こちらにもあるんですね!
図29:ダウンタウンにあったコンビニ!?

こちらはシャングリラホテル。一泊数万円するようです。
ヤンゴンでもっとも発展している一等地に位置してるだけのことはあります。
図29:シャングリラホテル
(いつか泊まってみた~い)


今日は都心部ヤンゴンと郊外アレワァ村、という人々の生活の様子が全く異なるミャンマーの2つの側面をみることができました。特に都心部の発展には目を見張るものがありました。数年後には郊外にも発展が進み今以上に人々の生活が変わっていくのかもしれません。今後のミャンマーの行く末が楽しみです。








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