Sunday, January 10, 2016

現地調査―ラオス2日目―

こんばんは。ミカイです。

現在研究でラオスに来ており、毎日ブログを更新しようと思いつつも、なんだかんだ更新するチャンスがなくラオス最終日となってしまいました。

今まさにラオスを出国しようとしています。
空港のラウンジにてこのブログを書いております。
と思ったら書き終える前に飛行機の時間になってしまい、
バンコクに到着してしまいました。
ということで、このブログは、バンコクの夜からお送りしています。








さて、実際にはもうラオスの日程は終了しているのですが、
今回は2日目(1月7日)のことについて書こうと思ます。





この日は2つのミーティングがありました。
午前中には総本山、MRCへ、そして午後にはIWMI(International Water Management Institution)にて研究内容をプレゼンしてきました。






こちらがMRCの事務所です。
木が邪魔でややわかりにくですが、写真以上に大きくて威厳があります。



そしてこの建物の反対側には、そう、メコン川が流れているのです。
メコン委員会の名にふさわしく、本当に目の前にあります。


こちらが目の前にあるメコン川!と川崎先生。
乾季のために流量は少なめですが、それでも大河の貫録を感じさせるものがありました。







さて、本題のインタビューの方ですが、昨日(1月6日)の経験を活かして説明の順番を変えたり、強調するポイントを変えて臨みました。







その時の様子です。





プロジェクターがなかったので、自分のパソコンを使いながら説明しました。






今回お邪魔したのは、MRCの中でもプランニングを担当する部署である、BDPというところの方にお話を聞いていただきました。


私の研究は、個々のダムの便益のみを考えて、その建設の是非を考えるのではなく、流域全体としてみたときの全体としての最適解を見つけるための手助けをしようというものです。


したがって、流域全体での計画を担当しているこの部署の方には、コンセプト大変よく理解していただき賛同していただけました。
しかし、実際に計画を担当している立場から見ると、まだまだ考慮できていない部分であったり、政治的な判断によって決まることも多く、実際の現場はやはりとても複雑なようです。





そうしたありがたいコメントもいただけ、コンセプトにも賛同していただけたので、前回よりはずっとうまくやることができたのではないかと思いまうす。


最後に川崎先生とお話して下さった方とで自撮りしてきました。







そして、午後には、IWMIにてこの日二つ目のプレゼンを行いました。




お話して下さったのは、Hydrologistの方で、やはりモデルの専門的な部分に踏み込んだ質問が多かったです。それでも、2時間近くに及び議論を交わしたことで、コンセプトも理解していただけましたし、計算方法に関する貴重な意見もいただくことができました。
特に、ダムを建設したときの、ダム同士の相互関係を考慮に入れるべきだという意見は最もであり、かつ難しい課題だと感じました。



本題とはややずれますが、IWMIのような国際NGO団体は大学とのコラボレーションも模索しており、インターンシップ等もできたらと話していました。

やはり、現場をみることで感じることは多いですし、現場で研究をしている方たちと共に研究ができる機会というものは貴重であるため、是非そのようなプログラムが整備されてほしいです。






今回もこのような感じでインタビューしました。



身長の高いフランス人の方でした。
4月には東京に遊びに来るそうです。



そんなこんなで、タフな1日を乗り切ったぞ!っと思ったていたら、大変だったのはここからだったんですね~。








昨日のおじさんを覚えていらっしゃるでしょうか?


そうこのおじさんです。名前はベンさん。これでもラオ政府の役人です。偉い人です。

















散々飲まされた結果、とても仲良くなった彼がこの日もご飯に誘ってくれました。
せっかく来たのだから本当のラオを見てほしい。という彼の熱い心遣いに甘えて、この日も一緒にご飯を食べました。

ホテルまで彼が迎えに来てくれて、彼の車で市内から1時間ほどの郊外にあるレストランに行きま
した。そこではラオの人たちがラオの音楽にのりながらダンスをしたり、カラオケを楽しんだりしていました。ラオの人たちはカラオケとのみが本当に好きなようです。





さて、そんなリアルなラオを味わっていると、隣に来てしまったんです。
リアルなラオの女性が。。。。









彼女たちの恐ろしいったらありゃしないこと。
ベンさんなんてかわいいくらいの酒豪で、恐ろしい勢いで飲まされました。



幸か不幸か、私はラオの女性にモテるみたいで延々と飲まされ、一向に帰してくれません。



この一杯を飲んだら終わり!という約束で飲んだにも関わらず、私のために新たに4本のビール瓶を注文して下さったんですね。しかも、小さいやつじゃなくて大きいやつですよ。一本あたり600ml以上!×4本!
いやいやさすがに無理無理。。。






といっても全然聞かず、最終的には全部空けてようやく帰してもらいました。
終わった時にはすでに夜中の1時を回っていました。
ラオガール恐ろしや。。。










そんなこんなでグロッキーになっていたところ、ベンさんがラオ流の〆を教えてやるというとことで、屋台のおかゆ屋さんにいきました。
このおかゆがどれほど体にしみたことか。。。







日本流の〆のラーメンもよいですが、〆に屋台でおかゆというのもなかなかによいものです。












こうしてリアルなラオの一部を体験できた夜でした。







次回はラオ3日目。哲学の違いを感じたプレゼンと、ベンさんとのサシ飲みをお送りする予定です。

それではまた。





Thursday, January 7, 2016

現地調査―ラオス1日目―

こんにちは。ミカイです。
このブログではお初です。
本名は自快と書いてミズカと読みますが、
研究室ではミカイと呼ばれております。
ブログ紹介の写真の左上にいる上裸の男です。


さて、明けましておめでとうございます。
私は現在、メコン川の研究でラオスはビエンチャンに来ています。
ブログが初なので、まずは簡単に自分の研究について紹介させていただきます。



私の研究は、サムさん(セマンタさん、時々でてくる同じ研究室のインド人)が
修士の時に行っていたものを引き継ぐ形で行っています。
サムさんの研究では、メコン川最大級の支流である3S流域における水力発電施設
開発において、流域国同士(カンボジア・ラオス・ベトナム)が協力することに
よってどの程度便益が大きくなるかを計算するモデルを構築しました。




私は、そのモデルとRobust Decision Making(通称RDM)の考え方を組み合わせたウ
ェブベースで使えるツールを開発しました。
何のことやら難しいと思うかもしれませんが、簡単に言うと、
計算モデルに用いるパラメータ値を、とにかくありとあらゆる値で計算してみて
、どんな場合でも良い結果をもたらす選択肢は何なのかを見つけるというもので
す。これを使うと、どんな場合には協力した方が得で、こんな場合には協力しな
い方が得になるみたいなことが分かります。
そうした情報が意思決定に役立つのではないかと考えて、ツールを開発しました。






そして、作っただけではどうしようもないので、実際にメコンの人に見てもらお
うということで、ツールを見せにはるばるラオスまで来たわけです。


今日は日本でいう国交省とか環境省に相当する、ラオスの
Ministry of natural resources and environment というところのお役人さんとミ
ーティングをしてきました。







これがその建物です。





右手のさわやかな教授がわれらが川崎先生です。
ちなみに左の青年は私でなく、ラティコンさんという川崎先生のAIT時代の教え子です。










そしてこの写真の真ん中にいる体格の良い男性とミーティングしてきました。


この写真の左にいるのが私です。


さて、結果はというと、、、










私のプレゼンはボロボロ、、、、

















でしたが、川崎先生が素晴らしいフォローをして下さったり、相手の役人も興味
をもって聞いて下さったのが幸いでした。
テーマがなかなか難しいために、理解していただくことが難しいかもしれないと
思っていましたが、planningを担当している人であったこともあり、研究の趣旨
に大いに賛同していただきました。













こんな感じでプレゼンしてきました。








彼のような実務者にとっては、とにかくどんな結果が得られるのかが大事であり、結果の部分を簡潔に短時間で説明しなければなりません。しかし、私のツールではRDMというやや高度な考え方を援用しているため、背景の説明もしっかりしなければどうしてこんなツールになったのかを説明できません。
ゆえに、簡潔にプロセスと結果を説明しなければならず、まだまだ力不足の私にとても難しかったです。
まだあと数回プレゼンの機会があるので、何とかうまくやりたいと思います。




















さて、そんな緊張のプレゼンの後には、先ほど紹介したラティコンさん(川崎先生の教え子)が夕食に誘ってくれました。
ラオスのとてつもなく辛い料理に挑戦したり、Beer laoというラオスのビールをたしなんだり(このビールが本当においしい!!)、初めてのラオスを満喫していました。初めのうちは、、、






















帰り際に、ラティコンさんの知人が同じレストランにいるということであいさつに少し顔を出しに行ったところ、いたんですこのおじさんが、、、





にこやかに、水牛の皮を焼いたおつまみを紹介している彼ですが、これがとんでもない人でした。
こう見えても結構えらい人のようで、出張で日本に10回も行ったことがあるそうです。
そこで覚えてしまったんですね、日本の悪しき言葉を、、、













「カンパーイ!!!」
「イッキ!イッキ!」








日本の大学生かよ、、、




でもこの愛嬌のある顔と強引な押しで断りきれず、さんざん飲まされました。。
ラオスの人も飲むのが大好きなようです。。




体には相当なダメージがありましたが、現地の人と交流できたのはとても楽しかったです。











さて、本日はいよいよ総本山のMRC(メコン川委員会)にてプレゼンをしてきます!
昨日の反省を活かしてうまくやりたいです。。


それではまた。








グループ・メンバー

寄付講座のサイトにグループ・メンバーページを追加しました。
http://wci.t.u-tokyo.ac.jp/members.html

このブログを見ていると、川崎研=ミャンマー研と思われるでしょうが、
実際は多国籍メンバーで、ミャンマーのみならず、タイやメコン(ラオス、ベトナム、カンボジア)、フィリピン、パキスタン、スリランカも研究していますよ〜。

川崎


Excellent group members!

Our group member page was updated at the official website:
http://wci.t.u-tokyo.ac.jp/en/members.html

Through our blog articles, you may think that we are only focusing on Myanmar. But we are conducting research not only in Myanmar but also in various countries, such as Thailand, Mekong (Laos, Vietnam, Cambodia), Philippines , Pakistan and Sri Lanka, with multi-national excellent members !

Kawasaki


Wednesday, January 6, 2016

A trip to Inle-lake

Hi. It's me, Genki.
I think it will be the last post during my stay in Myanmar because I'll go back to Japan on 8th early morning.
Anyway, I went to Inle-lake on January 4th and 5th. It was much colder than I expected. If you are planning to go there, I recommend you to bring some overcoats.
As usual I used a night bus to go there. I got used to using bus here after the trip to Kyikehteeyoe, Bagan and Inle.
On the first day I just went around Nyaungshwe by bicycle, which is the nearest city from Inle-lake. It was a different kind of trip from that of Bagan. There were not so many Pagodas there. But I could feel a nature. I was just able to spend my time. In the morning I went to a winery which was built for the first time in Myanmar. Just after I got there I ordered a glass of wine, which I found so nice. Not only the taste of the wine but also the view from the winery was so fantastic that I lost track of time.




This is inside of of the winery. I'm not familiar with wine making so I only put some photos here.






After this I went to a hot spring. I think Japanese hot spring is better than this lol. But I was satisfied to have been able to spend a time just as it flows. And at night, I needed a bottle of beer, you know. This day was only for a relaxation...


On the second day, I hired a boat and went around Inle-lake! It was really... cold! in the morning even though I was wearing 3 shirts. I could see some fishermen. Actually Inle-lake is famous for its picture of fishermen.






I went to a traditional tailor house and smith's shop and a market in the morning. These shops are literally on the lake. It reminded me of Venice in Italy. I think it's appropriate to mention here as Venice in Myanmar. As you can see below, houses and restaurants are also on the lake.




Inside a tailor's house.
She is making fibers from plants




A smith's shop

A market with many foreigners


I also went to some pagodas and a monestry. 


These are famous golden rocks. Actually they were originally statues of Buddha but people gilt with so many gold leaves that they finally became like rocks.
Some pagodas were barely standing near Inn Thein Market. I could feel a history.


It seem to be becoming a tree
Inside of Nga Phe Monestry



On the back way to the hotel I saw many fishermen. I think they have been doing this since a very long time ago.





It was my last trip during this stay. I also fully enjoyed here.

And at last, I want to appreciate everybody who were concerned with this stay here. Thank you vary much for my friends, teachers, government officers and other people in Myanmar. Especially I want to appreciate Dr. Kawasaki, my supervisor. I got many experiences and knowledge as well as something I cannot tell exactly by words, all of which are priceless for me.

I'll definitely be back to Myanmar again. I don't know whether it's for my job or trip or others. But please keep in touch with me.

A photo with my friends! Thank you all!

Thank you for reading. See you.