Saturday, September 1, 2018

ミャンマー現地調査

初めまして、B4の奥田です。

僕も下村さんと同じく、8月14日~8月18日にミャンマーへ現地調査へ行ってきました!その時の様子を紹介したいと思います。

14日
この日はヤンゴンに到着後、川崎先生と東北大学の方々と合流して晩御飯を食べに行きました。モツみたいな感じでした。おなかを壊さないか心配でしたが大丈夫でした。



15日
この日からヤンゴン工科大学の学生の方たちと合流し、バゴーへ向かいました。午前中はバゴーの灌漑局でミーティングを行い、午後からはバゴー市街地の調査を行いました。

灌漑局の方にお土産を渡す川崎先生



16~18日
バゴーの市街地と郊外の農村の調査を行いました。ミャンマーの8月は雨期のため、毎日激しい雨が降りました。この影響で特に川の周辺では浸水している場所がたくさんありました。

浸水している道

今回の調査では、洪水常襲地に暮らす人々の生活の様子を見ることができました。例えば、家の周辺にたまった水を利用して魚を取っている人がいました。こんなところで魚がとれるのか疑問に思っていましたが、意外にもたくさんの小魚がとれていました。日本では見ることがないような光景だったので面白かったです。

このネットで魚を捕まえます
魚を捕る道具

















また、今回の調査ではドローンを使って空中からの写真を撮影しました。今回集めたデータを生かしてこれからの研究を進めていこうと思います。
ドローンで撮影した写真

最後の夜には今回の調査を手伝っていただいたヤンゴン工科大学の方々と一緒に夕食を食べて、集合写真を撮りました!

集合写真

今回が初めてのミャンマー訪問だったので、ミャンマーの人々の生活の様子を見たり、洪水に対する考え方を聞いたりすることができて非常に勉強になりました。
調査中お世話になった川崎先生、東北大学の小森先生、ヤンゴン工科大学の方々、ありがとうございました!

Thursday, August 23, 2018

初ミャンマー!

初めまして、M1から川崎グループに入りました下村菜摘です。

早速ですが、先週の8/14から8/18にかけて川崎先生&川崎グループB4奥田君&某M1(生研所属)とミャンマーの洪水調査に行ってきました!初ミャンマーにどきどきの毎日でした。その一部をお届けします。

14日
ミャンマーのヤンゴン到着、屋台の焼き鳥?を食べたのがハイライト。今回の調査は東北大学のお二人も一緒でしたが、ここで初エンカウンター。



15日
ヤンゴン工科大学の学生の方々と合流し、バゴーに移動。早速ミャンマー当局
とミーティングです。豪華なランチをごちそうになった後、いよいよバゴーでの洪水調査がスタートしました。バゴー市街地は東京にあってもびっくりするような立派な豪邸がある一方、雨風をしのぐのがやっとのような家もあり、興味深い街並みでした。

ミーティング中、ミャンマーの正装を着こなす川崎先生



16~18日
ひたすらバゴー&周辺の農村で洪水調査をしました。しかし、季節は8月雨期真っ盛り。毎日雨が降って少し洪水気味になっていました。

水の中でも歩くのが速い川崎先生

ひざ丈ほどの浸水に動揺する私たちをよそに、淡々と水の中を歩く現地の人々。質問調査をする中でも、みんなこれくらいの浸水は大したことがないと答えていて、ミャンマーの人にとっては、洪水のある生活が当たり前なのだと実感しました。

雨がやんだ隙をついて、奥田君はドローンを飛ばします(奥田君はドローンの画像を用いた研究をするそうです)。

さらっと輪の中に入る地元のおじさん(左端)


ドローンを見に集まる子供たちとその家族

ドローンを飛ばしていると、いつもたくさんの人が集まってきました。ドローンを見てはしゃぐ子供たちのかわいさと言ったら。ミャンマーは日本より遥かに子供の数が多いですね。高齢化の進む日本と対照的に、これからどんどん発展していくんでしょうね…

私の研究はおそらくミャンマーが対象になるので、実際にミャンマーの人びとの暮らしを見ることができとてもいい経験になりました。調査中ずっとお世話になった川崎先生、東北大学の小森先生、ヤンゴン工科大学の学生の方々、どうもありがとうございました!!

Monday, August 20, 2018

ADBインターン①


M1のヤマガミです、連投失礼します。

7月下旬よりアジア開発銀行@マニラHQでインターンをしています!
快晴の日の玄関


社会基盤学専攻からいけるプログラムなのですが、国際開発機関でインターンができるのはとても貴重な機会だと思っています。川崎先生をはじめ、本当にたくさんの方々の助けとご厚意で実現している今回のインターン、定期的に川崎グループだよりにアップしていこうと思いますので4ヶ月間、お付き合いよろしくお願いします。

来て最初にびっくりしたのが施設の快適さです。。。想像の何倍も豪華な環境です!
アジア系が多いですが、いろいろな国籍の職員さんが語らい仕事されている環境がとても新鮮で刺激的です。
玄関の先の噴水。セキュリティは厳重です
中の吹き抜けの様子

食堂です、人をうつさないようにしたら天井だけに
なってしまいましたがとても広いです


私はEast Asia Department (EARD)のEnvironment, Natural Resources and Agriculture Division (EAER) でインターンをさせていただいています!
Divisionの皆さまがとても温かく歓迎してくださり、ランチに行きたいです!とお願いしたところ美味しいフィリピン料理屋さんに連れて行ってくださりました。
KUYA Jというお店のお魚ライス

ウベのハロハロ!よく混ぜるのがコツ

インターンではADBに関係のある研究をします。
私の場合は「洪水対策プロジェクトのデザイン、IndicatorやTargetの設定」をテーマに研究を進めています。
基本的には個室で研究をしていますが、Divisionの方が様子を伺いに来てくださったり、行き詰まった時は恐縮ながらお部屋をノックするととても親切に相談にのってくださります。
まさかの個室をいただきました。広すぎます。
奥に見えるホワイトボードはたくさんのIndicatorを整理した地道な作業の跡です

せっかくフィリピンに来たので土日には観光もしています。
他のインターンに誘われイントラムロスへ。お馬

サンチャゴ要塞!

綺麗でした!
フィリピン大学にも遊びに行きました!

シーフードマーケット。レストランに持っていくと料理してくれます

ADBインターンに来てとても良かったと思うことの1つは、途上国開発に携わる職員の皆さまに直接お話が伺えることです。実際のお仕事のこと、キャリアのこと、様々なお話を聞かせていただきとても勉強になります。
日本人職員の方々は特に、歓迎会を開いてくださったり毎週の飲茶ランチ会に参加させていただいたり、大変温かく迎えていただいています。

このような調子であっという間に1ヶ月が経ちました。
とても楽しんでいます!引き続き頑張ります!

Saturday, August 4, 2018

グループBBQ!

M1のヤマガミです。
6月29日に川崎グループBBQがありました!!

偉大なM2の先輩:Hagaさんが音頭をとって企画されたこのBBQ・・・
河川研らしく、川のすぐ近くのバーベキュー場に行きました! 

@新木場

とてもいいロケーションです!さすがHagaさん!!


今回は、この日のすぐ直前に配属が決まったB4のお二人も来てくれました。
  • 礼儀正しいオクダくんと、
  • ダム大好きなイエモンくん
二人ともたくさん準備を手伝ってくれました、ありがとうございます!
火おこし

右には真剣な面持ちで火をおこしているHagaさん・・・
持ってる扇子には常在戦場の文字が!渋いですね!さすがHagaさん!!


Yi-chaさんやWeiさんが中心となって火おこしをしてくださり、
RalphさんやSamさん、Liuさんが野菜をザクザク切ってくださり、
そんな中、Moizさんが苦い表情で立っておられました。

様子を聞くと

Haga... the meat... all frozen...

※Hagaさん、前日に冷凍肉を買い出しに行ってくださったものの、
そのまま冷凍庫に入れてカチコチのまま持ってきてしまいました


会場からは

WHY?!?!  HAGAAAAAAAAAAA!

の声が・・・(愛のあるいじりです)


水に浸したり、火起こしの下に置いてみたりでなんとか解決しました!

いろいろありましたがBBQの準備ができ、いざ乾杯!


栓抜きがない中、瓶を開けるべく奮闘するHagaさん、やっぱり頼れます!

川崎先生の乾杯のご挨拶!

この日のBBQはたくさんのゲストがいらっしゃいました。


  • 川崎先生の二人のお子さま
野菜を洗ったり運んだり、火をおこしたりと様々なシーンで大活躍でした!
ニコニコと親子三人でいらっしゃるのがとても微笑ましかったです



  • 川崎グループのOB! ヨネシンさん、ミズカさん
お仕事の大変なエピソード・おもしろエピソードをたくさん伺えました
美味しいお土産もいただきました!



最後に集合写真も撮りました!
集合写真

天気にも恵まれ、こうやって集まって美味しいBBQを行うことができ
大変充実した1日でした!Hagaさん、幹事をしてくださりありがとうございました!!


Saturday, June 9, 2018

Field Survey: Oi River Basin

Hi, this is Abdul Moiz, D1 student from the Kawasaki Research Group. Even though this article is a little bit overdue, today I'll be writing about our field trip to Oi River Basin on 28th and 29th May 2018. I took a Shinkansen (bullet train) from Tokyo Station to Shizuoka Station in the morning, where we were supposed to meet up. In addition to teachers and students from the River and Environmental Engineering Laboratory (REEL), we were also joined by two professors from Yangon Technological University (YTU) and two personnel from Chubu Electric upon arrival at Shizuoka station.

Shinkansen to Shizuoka Station
We rented a couple of cars at Shizuoka Station and started moving up the mountainous route towards the first dam site. There were a lot of turns along the way and this was probably the first time I felt sick in a car. However, soon we arrived at the Ikawa Dam site and I started to feel a little bit better.

Ikawa Dam
Ikawa Dam is the downstream-most dam site in the cascade of hydropower dams owned by Chubu Electric in the Oi River Basin. This was exciting for me since this was the first time I was going to get to see how a system of hydropower dams operated in real-life.

We also got to see the inside of Ikawa Dam where the temperature suddenly dropped by 10 degrees Celsius. Also, coming out from the bottom of the dam were a couple of penstocks which carry water from the dam to the hydropower station for power generation.

Penstock at Ikawa Dam
We also got a chance to take a very memorable group photo at the bottom of Ikawa Dam.

Group photo at Ikawa Dam
Once we started moving further upstream, we saw a very serious issue related to sediment accumulation. Large amounts of sediments entered into the river and raised the depth of the riverbed, causing a risk to the storage capacity of downstream dams. Landslides also caused a sudden influx of sediments at certain locations.

Sediment issues near Hatanagi-I Dam
The red bridge in the picture below was reconstructed and raised, however because of the accumulation of sediments the bridge is now only a few meters above the riverbed. This photograph perfectly demonstrates how serious the issue of sediment accumulation is in the upper reaches of this river basin.

Sediment accumulation has decreased the depth of riverbed
In addition to sediments, because of the landslides, several wood logs also get accumulated at the upstream of Hatanagi-I Dam. Another interesting fact was that all of these dams had little to no staff in them and everything was being operated remotely from a control center.

Wood logs have accumulated upstream of Hatanagi-I Dam
We stayed at a rest house located in between Hatanagi-I and Hatanagi-II Dams. It was a quiet place with very few visitors, however, it was quite popular for its onsen. Shiozawa-san also presented his research about dam operation in Oi River Basin to professors from REEL and personnel from Chubu Electric.

Shiozawa-san is presenting his research to Chubu Electric personnel at Akaishi Onsen Shirakaboso
The next morning, we went downstream of Ikawa Dam and visited Nagashima Dam. This dam is owned by MLIT and is also used for other purposes such as flood control and water supply.

Nagashima Dam
Group photo at Nagashima Dam
Moving further downstream, we visited the Shiogo control center. This is where all of the dam and weir gates were being remotely operated from. All of the dams were being observed by using CCTV cameras and a large screen showed the status of all gates, and if any one of them had some issues, a warning was displayed and a team was dispatched to check the issue. In addition to hydropower, other power generation stations, such as wind power were also being operated from this central station.

Shiogo control center
The staff did mention that because of this centralized and integrated control center, the number of personnel had to be reduced. In future, other power generation sources will also be operated from this center and it is expected that the number of staff may be further reduced. However, such kind of integrated operation could lead to better decision-making for power generation and dam operation.
Although over the past I have read a lot of material and papers related to the operation of a system of hydropower dams, this was probably the first time I got to see that operation in real-life and thus gained a better and more holistic understanding of the whole situation. 

Thursday, May 31, 2018

大井川流域ダム調査

さすが南アルプスは不安定

これが大井川で一番感じたことです。
申し遅れましたがこんにちは。4月より修士2年に進級しました芳賀泰平です。
528日から529日にかけて研究室の先生方、ヤンゴン工科大学の教授2人、中部電力の方々、そして学生3人で大井川流域のダム見学に行ってきました。
その様子を少しですがお伝えしたいと思います。

1.静岡到着→井川ダム

 見学初日は朝集合でした。東京から静岡まではひかりを利用して約1時間です。僕の場合、東海道新幹線に乗るときは大抵名古屋か京都まで行くためひかりに乗る機会は意外と少ないものです。
 全員が集合したのち車で静岡駅を出発し、道中のセブンイレブン静岡上伝馬店にて昼ご飯を調達し上流部へ。ここからしばらくの区間は食べ物を調達できるお店が存在しないようです。

食料を調達

 セブンイレブンから最初の訪問地井川ダムまでは約1時間半。途中まで安倍川流域を上った後分水嶺を超えて大井川側へ入り、坂を下って井川ダムへ向かいました。分水嶺を超えるところは非常に悪路で何人もの人が車酔いしてしまいました。僕は酷い区間ではたまたま寝ていたため事なきを得ましたが…
 井川ダムは昭和27年着工、昭和32年竣工で、この後訪れる畑薙第一ダムとともに日本で数少ない中空重力式ダムです。見学の一環で空洞となっているダム堤体の内部にも入らせていただきました。堤頂部からエレベーターで約80m下り空洞の底につくと、約10度程の冷たい空気がエレベーターに流れ込んできました。堤体内の気温は季節に応じて5度から15度の間で変動するようです。

2.赤崩

 井川ダムを出たのち大井川をさらに上流へ進み畑薙第一ダムを超え、有名な赤崩へと向かいました。ここからは膨大な量の土砂が供給されており、赤崩直下にあるトラス橋は河道との高低差が徐々に小さくなりつつあります。
赤崩
土砂が橋に迫りつつある


3.畑薙第一ダム

 赤崩で膨大な土砂供給量に唖然としたのち、下流の畑薙第一ダムへと引き換えしました。
 畑薙第一ダムは昭和32年着工、昭和37年竣工で井川ダムよりも5年ほど新しいダムです。
 畑薙第一ダムは2で取り上げた赤崩の直下に位置していることもあって土砂流入が激しく平成25年度時点で総容量比で43%まで堆砂が進んでしまっています(出典)。中部電力の方も余りに激しい土砂流入に困り果てているようでした。

4.赤石温泉白樺荘(ホームページ

 夜は畑薙第一ダムと第二ダムとの間に位置する赤石温泉白樺荘に宿泊です。ホームページによると主に登山客向けなようですね。平成21年完成だけあって施設は綺麗で、大浴場には露天風呂もついており快適です。
 到着直後M1の塩澤くんが大井川流域のダムで進めつつある研究について中電の方や先生たちに説明。
 
M1の塩澤くんが中電の方たちに研究内容を説明

 夜、朝と2階お風呂につかりました。やはり温泉は極楽ですね。

5.長島ダム

 今回の調査で訪れた他のダムと異なり、長島ダムは国土交通省管理の多目的ダムです。
 長島ダムにはふれあい館という施設が付随していて、ダムの役割や観光情報などの展示がなされていました。国土交通省はこのような施設を多く抱えていますが、例にもれず訪問者がいませんでした。展示内容は優れているだけに残念です。

長島ダムを背に集合写真

 ちなみに、長島ダムからは大井川鉄道井川線のアプト式区間が見えます。下の写真の上側の高架橋が井川線の線路ですが、トンネルの左右で勾配が大きく異なる様子が見て取れます。この区間には、日本の鉄道の中で最急こう配の90‰(=9%)の坂が位置していて、日本で唯一のアプト式という手法が採用されています。
井川線

6.昼食@おざわ屋食堂

 長島ダム見学の後、川根本町の千頭地区にあるおざわ屋食堂で少し早めの昼食をとりました。僕は親子丼をいただきました。
 近くに中部電力の静岡水力センターがあるため、多くの中部電力の作業服を着た方々が腹ごしらえされていました。

7.塩郷水力制御所

 最後に訪問したのが塩郷堰堤に隣接する塩郷水力制御所です。今年の4月から、大井川流域に位置するダムのうち東電管理の田代ダム、国交省管理の長島ダム以外の全ダムを監視・操作しています。加えて中電管内の天竜川、富士川、安倍川流域の水力発電ダム、メガソーラー、風力発電所の管理もここから行われています。大井川流域内には無人のダムも多く、非常時にのみ人員が派遣されるそうです。壁一面にダムの情報が表示されている様子は壮観でした。
 もともと大井川流域だけでもダム操作を行う制御所は3か所に分かれていたのですが、効率的・一体的な運用を行うため制御所が統合されました。統合によりダム操作に携わる職員の方は3割ほど少なくなったようです。統合するだけでそんなに人員を減らせるのかと驚きました。
 私たちが伺ったときは一部のダムでメンテナンス作業中だったらしくアラーム音が時々鳴り響いていました。

8.静岡駅帰着

 塩郷水力制御所からは大井川沿いに下り、新東名、1号バイパスを経由し静岡駅まで戻ってきました。静岡から井川ダムへ向かった際に通った悪路とは打って変わり、快適な道中でした。
 わずかな区間だけ新東名を通りましたが、トンネル・橋梁共に片道3車線分のスペースがありながら2車線道路として使われています。お金がかかるトンネル・橋梁がすでに完成しているのであれば早期に3車線化して欲しいなあ...とも思います。

9.調査のまとめ

 今回を研修を通して感じたことは以下の3つです。
 まず、アクセスの良さです。僕はミャンマーのダムを訪問したことがありますが、未舗装の悪路を3時間(+舗装道路1時間)走ってようやくたどり着けるダムがざらにあります。ところが大井川ではかなりの奥地まで舗装が続いており、舗装が途切れてからも凹凸の少ない通行しやすい道路がダムまで続いていました。3時間に亘って揺られ続けるといったことは全くありません。舗装によってアクセス性が大きく改善されるということがミャンマーと比較することでよくわかります。

 次に大井川を開発する難しさです。大井川では戦後水資源開発が積極的に進められてきました。日本を構成する4つのプレートのうち北アメリカプレート、ユーラシアプレートという2つの大陸プレートがせめぎあう日本アルプスでは地質が不安定で、アルプスに端を発する河川は激しい土砂の流出に悩まされています。流域のダムは堆砂が速いスピードで進み、ダムが土砂で埋もれてしまうのも時間の問題かもしれません。河川敷も土砂が堆積し河床も上昇しているようです。

 そしてこのような難しい大井川において、多くのダム群を建設し複雑な水路を配置してきた先人たちの努力の大きさに思いをはせました。地質的な意味では決して恵まれているとは言えない大井川ですが、アルプスに源を発するだけあって水位の高低差確保の観点からは水力発電に適しているといえるでしょう。そこに目をつけ東海地方に電気を供給する拠点として限られた水を効率的に活用すべく多大な努力がなされてきました。水資源開発の過程では多くの殉職者も出たそうです。電気は欲しいときに欲しいだけ手に入って当たり前というのが現代人の感覚だと思いますが、その裏にある努力や犠牲を忘れない人間になりたいと思いました。


 ダムは環境破壊の象徴のように言われることもありますが、れっきとした再生可能エネルギーの一種であり、かつ太陽光や風力と違い計画的に発電ができます。大井川では堆砂といった問題は深刻ですが、二酸化炭素を排出しない水力発電の価値はもっと評価されても良いのではないのでしょうか。中部電力などと進められている共同研究を通じてより効率的な水力発電が実現したら良いですね。

 最後になりますが、本研修を組んでくださった中部電力の方々にこの場を借りて御礼申し上げます。