Tuesday, November 29, 2016

WEB-DHM training course

お初にお目にかかります。
川崎研B4の安藤貴仁と申します。
本日は去る11/21(月)~11/25(金)に行われたWEB-DHMという水文モデルのtraining courseの模様をお知らせします。

WEB-DHMというのはWater Energy Budget - Distributed Hydrological Modelの略称で、その名の通り質量保存のみならず、エネルギー収支にも裏付けられたより正確な水文モデルとなっております。
©Wang, 2009

もちろんその分計算量は多くなり、かつては1つの流域の流量を求めるに100時間はかかったのだとか。。。
その中でも特に時間を要するのはデータの準備で、計算自体はC言語を用いれば安定しているので早いそう。(ま、そのC言語自体がわからない問題は別として(笑))

そこに白羽の矢を立てたのが我らが川崎先生! ArcGISの専門家である先生は、その計算ツールをくまなく用いて、算出時間をなんと約1/10も短縮してくださいました!

川崎先生講義の様子

で、そのデータ準備ツールがこちらで、数値標高データと土壌データさえ手に入れてしまえば、ツールに従ってWEB-DHMの計算に必要なデータがほとんど手に入ります!
WEB-DHM Toolbar

エネルギー収支計算ということで、他にも蒸発散量の計算に必要な長短波放射量等のデータをUCARのサイトからダウンロードする必要があるのですが、それらも用いて、慣れないC言語を少しいじって、できたハイドログラフがこちら!
ハイドログラフ

まだまだ較正・検証が必要ですが。。。

また、2日目にはこのモデルのコンセプトの発案者である小池先生がこのモデルの「心」というのを貴重な時間を割いて説明してくださいました。こういうモデルを使うときに、我々エンジニアはどうしても計算結果の正確さだけに目が行きがちですが、やはりその裏には製作者の「思い」があり、それを理解して研究に臨むのが、エンジニアの中でも人とかかわる機会の多い、civil engineerのあるべき姿勢なのかもしれませんね。
小池先生の講義

僕からはこんな感じです。まだまだツールに改善点があったりとか、氾濫モデルとの結合が難しかったりとか、問題点は山積みですが、とりあえずこのモデルを用いて卒論を書く以上、頑張ります。

Sunday, November 13, 2016

サマープログラム動画 Short film of summer program 2016

2016年7月25日〜8月5日、東京大学 社会基盤学専攻 水循環データ統融合の展開学寄附講座と水災害・リスクマネジメント国際センター(ICHARM)の共催で、サマープログラムを開催しました。世界中から水管理や災害リスク管理などについて学ぶ学生19名が集い、さまざまな講義やワークショップ、水関連施設の視察に参加しました。プログラムの内容や、参加した学生の声を動画でご覧下さい(5分56秒)。

The University of Tokyo and the International Centre for Water and Risk Management(ICHARM) organized an International Summer Program from 25 July through 5 August 2016. Please check the short film summarizing the 2016 program (5 min. 56 sec.).


また、日本人参加者2名(本学社会基盤学科学部3年)の感想も以下に公開しています。
http://kawasakilab.blogspot.jp/2016/08/summer-program-2016_13.html?m=0

http://kawasakilab.blogspot.jp/2016/08/summer-program-2016_23.html?m=0


2015年サマープログラムの動画は以下から閲覧できます(2分32秒)。
You can watch short film summarizing the 2015 program (2 min. 32 sec.).
https://youtu.be/ricdfhPs3RU


サマープログラムの詳細
Further Detail about the Summer Program
http://wci.t.u-tokyo.ac.jp/summer/