Thursday, March 22, 2018

第8回世界水フォーラム

川崎です。成田からブラジリアまで36時間の予定であったが、乗換地サンパウロでの機材トラブルのため、7時間の足止め…。最終的に43時間かけてブラジリアまでやってきました。

ブラジリアのスタジアム。なぜかここが昼食会場。

SGDs採択後の初となる世界水フォーラム(3年に一度開催)。テーマは、Sharing Water。皇太子殿下と同じく(!)、僕自身も2009年のイスタンブールでの第5回大会以来となる参加です。

ポルトガル語。

初日の「水と災害のハイレベル・パネル」にて、皇太子殿下による30分の基調講演「Water to bring about prosperity, pease and happiness (繁栄・平和・幸福のための水)」がありました。2009年のイスタンブールで、初めて皇太子殿下のスピーチを聞きましたが、今回はそれ以来となります(皇太子殿下を直に拝見するのはこれで4回目)。

 基調講演をされる皇太子殿下。右は韓昇洙 防災と水に関する国連事務総長特使。

今年は、ブラジル日本移民110周年記念の年ということもあり、ブラジルと日本の交流の歴史を踏まえて、長年の研究によりセラード(広大な荒れ地)の農業生産性が大きく向上し、人々の夢がかない、暮らしが豊かになった例などブラジルを意識されたお話でした。

多くの科学的データを根拠にお示しする殿下。

皇太子殿下が実際にご視察された明治用水や八ヶ岳の三分一湧水の例を示しながら、水を分かち合うための努力と工夫(議論の積重ね、透明性の担保、仕組みづくり)の重要性を強調されていました。さらには、地球上の水循環による熱バランスが人間の生活と社会の繁栄を支えている例として、アマゾン川流域の熱帯雨林と生態系が地球上の大気・水循環に及ぼす影響を、地上観測データや衛星観測データなどを使って示されました。

そしてさいごに、皇太子殿下の希望として、21世紀は水による社会の繁栄と平和、人の幸福のための行動を起こす世紀となることを表明されて、基調講演を終えられました。

至近距離すぎてビビってしまい、ブレました。。

水問題に関するご研究を長年続けられている皇太子殿下だからこその、歴史とグローバルな視点にもとづく素晴らしい御講演で非常に勉強になりました。世界の水問題の解決に向けて、御即位後も水に関する研究と活動をお続けになって頂きたいものです。

参考 「皇太子さまの水問題に関する主な活動」に関する表(毎日新聞)
https://mainichi.jp/articles/20180315/dde/041/040/041000c#cxrecs_s

同じセッションにて、小池先生もご登壇!

盛況な日本パビリオン


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